お金に対するネガティブな感情

私の両親は20歳の時に離婚した。
原因はお金だった。

小さい頃、お母さんの口癖は「お金がない」だった。

12月25日のクリスマスの日、両親にプレゼントを
買ってもらう為、おもちゃ屋さんへ行った。

お父さんは「何でも買ってあげるから
好きな物を選んでいいよ」と私に言った。

でも、なんだか悪いような気がして
なるべく安いおもちゃで
自分の欲しいと思えるものを探していた。

実際に安くて欲しいものを見つけた私は
お父さんに言った。
「これでいい」と。

お父さんは「本当にこれでいいのか?」と聞いた。

私は「うん、これがいい」と答えた。

 

大人になって気付いたことがあった。

私の家は父、母、子供4人の6人家族だった。
家族の人数が多く、
母も「お金がない」を頻繁に言っていたから
本当に家にはお金がないとずっと思ってきた。

お父さんは大企業のサラリーマンだった。
高卒で大企業に入ったため
部長とか偉い人になれるわけじゃない。

でも、大企業の社員なのだから
ある程度の給料はもらっていたはずだった。

だから、決して家にお金がないわけではなかった。

では、なぜお母さんはお金がないと言い続けていたのか。

贅沢をした記憶はあまり多くない。

海外旅行なんて行ったことがなかったし
外食もほとんどない。

小学生の頃は服の数が少な過ぎて
名札を付ける安全ピンのおかげで
服は左胸のあたりが穴でボロボロだった。

周りの友達で左胸のあたりを穴で
ボロボロにしている友達は
ほとんどいなかったと思う。

お金がなかった理由、、、それは母がこっそり
他のことでお金を使っていたらしい。

そのことがバレて、結局、両親は離婚をした。

そんなことがあったからだろうか。

"お金が欲しい。自分の力でたくさん稼ぎたい"
と、私は強く心に刻んでいた。